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2007年 02月 04日
寺町の町家でおひな様を飾ってもらえないか?
という問い合わせが数日前、メールで届いた。 今日、その婦人が連絡をくださった方、息子さんと一緒に見えられた。 りつさん、今年90歳。 足腰がしっかりしており、言葉も明瞭。 多少耳が遠い他はいたってお元気。 あの急な階段も平気で上ってこられた。 会場を確認した後、ご自宅へ雛人形を見せてもらいにおじゃました。 七段飾りのお人形の着物はすべてご自分で作られたもの。 手仕事の優しさがにじみ出ている。 これを研究会に寄贈したいという、ありがたい申し出。 大切に保存しながらこれから何年もどこかの町家で公開していきたい。 このご婦人、遠くに離れて暮らす「息子の言葉はよく聞き取れんけど、あなたさんの言うことはよくわかります」母と息子ってそんなモンやな。 町家にいらしたときも、ご自宅で見送るときも、背筋を伸ばしてちょこんと座り、ちゃんと挨拶をされた。年老いてもカクシャクとした態度が素晴らしい。 挨拶はいつも疎かにしていることを省みさせられる。 と同時に、いい人と出会えたという歓びが沸々とわいてきた。 このお宅、昔、作家井上靖さんが下宿していたお宅らしい。 彼が卒業後に金沢へやって来たときに、お宅を訪問し、一度だけ出会ったそうな。 セッチャン手作りの鰯寿司。 輪島のと違って、小鰯に雪花菜、酢とナンバが利いてて甘くなくて旨いッ。 ご近所みんなにおすそ分け。2尾口に入った。
by mmmmasao
| 2007-02-04 23:02
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